【小説挑戦】日本からの手紙 ~序曲 (3)三回目挑戦
前文
序曲(1):
http://lang-8.com/16043/journals/1294070
序曲(2):
http://lang-8.com/16043/journals/1305323
夏休みのある日、大道芸サークルの練習場所になっている公園に着いたら加藤さんは新しいマジックを見せてくれた。加藤さんは中国語を勉強しているので時々中国語のことを僕に聞いてきた。このサークルに参加することになったのも加藤さんの紹介だった。
マジックがとても面白かったので、つい夢中になって、名前を呼ばれるまで小出くんが来ていたことに全然気づかなかった。
「昨夜、幽霊を見たぜ。」と小出くんは訳のわからないことを唐突に言い出した。
もし中国語だったら笑いながら即何かを言い返すところだが、僕の日本語能力が及ばずどう切り返そうかと考え込んでしまった。
僕の苦しそうな表情を見て小出くんは何か勘違いをしたようで、「今までこの話を聞いて笑わなかったのは王さんだけだ。ありがとう。」と続けて言った。
前の返事もまだできていないのにいきなり感謝されて今度は本当に何と返事すればいいかわからなくなった。
ずっと黙り込んでいる僕をしばらく見て、「あのー、信じてくれたんだよね?」と小出くんは真面目な顔をして聞いてきた。
丁度数日前「証拠」という言葉を習ったところだったので使ってみようかと思って、「証拠、ありますか?」と返事した。
この質問を聞いた小出くんは僕がまじめに幽霊の話を聞いてくれたと誤解して、ペラペラと前夜のことをしゃべりはじめたが、僕はそんな難しいことがわかるような日本語レベルじゃなかったため、小出くんをがっかりさせないよう全然わからなかったにも関わらず頷いて興味を持って聞いているふりをしていた。
それ以来僕は「唯一の不思議なことを信じてくれる人」と認定されたようで小出くんから色々な不思議なことを教えてもらった。信じるかどうかは別にして不思議なことに興味を持っているのは確かなので、だんだん日本語がうまくなるにつれ一緒に議論するようにもなった。そのお陰かもしれないが、最初幽霊の話が全然わからなかったことは未だにバレていないようだ。
今、目の前の手紙に書かれている最初の挨拶を読むと、「まさかまた何か不思議なことがあったのではないだろうな」という思いがわいてきた。しかし日本から離れて既に5、6年、ずっと何の音沙汰もなかった小出くんが急に手紙なんか送ってくるなんて、いったい何があったのだろうか?好奇心に駆られて手紙を読み続けた。
(つづく)
序曲(1):
http://lang-8.com/16043/journals/1294070
序曲(2):
http://lang-8.com/16043/journals/1305323
夏休みのある日、大道芸サークルの練習場所になっている公園に着いたら加藤さんは新しいマジックを見せてくれた。加藤さんは中国語を勉強しているので時々中国語のことを僕に聞いてきた。このサークルに参加することになったのも加藤さんの紹介だった。
マジックがとても面白かったので、つい夢中になって、名前を呼ばれるまで小出くんが来ていたことに全然気づかなかった。
「昨夜、幽霊を見たぜ。」と小出くんは訳のわからないことを唐突に言い出した。
もし中国語だったら笑いながら即何かを言い返すところだが、僕の日本語能力が及ばずどう切り返そうかと考え込んでしまった。
僕の苦しそうな表情を見て小出くんは何か勘違いをしたようで、「今までこの話を聞いて笑わなかったのは王さんだけだ。ありがとう。」と続けて言った。
前の返事もまだできていないのにいきなり感謝されて今度は本当に何と返事すればいいかわからなくなった。
ずっと黙り込んでいる僕をしばらく見て、「あのー、信じてくれたんだよね?」と小出くんは真面目な顔をして聞いてきた。
丁度数日前「証拠」という言葉を習ったところだったので使ってみようかと思って、「証拠、ありますか?」と返事した。
この質問を聞いた小出くんは僕がまじめに幽霊の話を聞いてくれたと誤解して、ペラペラと前夜のことをしゃべりはじめたが、僕はそんな難しいことがわかるような日本語レベルじゃなかったため、小出くんをがっかりさせないよう全然わからなかったにも関わらず頷いて興味を持って聞いているふりをしていた。
それ以来僕は「唯一の不思議なことを信じてくれる人」と認定されたようで小出くんから色々な不思議なことを教えてもらった。信じるかどうかは別にして不思議なことに興味を持っているのは確かなので、だんだん日本語がうまくなるにつれ一緒に議論するようにもなった。そのお陰かもしれないが、最初幽霊の話が全然わからなかったことは未だにバレていないようだ。
今、目の前の手紙に書かれている最初の挨拶を読むと、「まさかまた何か不思議なことがあったのではないだろうな」という思いがわいてきた。しかし日本から離れて既に5、6年、ずっと何の音沙汰もなかった小出くんが急に手紙なんか送ってくるなんて、いったい何があったのだろうか?好奇心に駆られて手紙を読み続けた。
(つづく)
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前の返事もまだできていないのにいきなり感謝されて、今度は本当に何と返事すればいいかわからなくなった。
この質問を聞いた小出くんは僕がまじめに幽霊の話を聞いてくれたと誤解して、ペラペラと前夜のことをしゃべりはじめたが、僕はそんな難しいことがわかるような日本語レベルではなかったため、小出くんをがっかりさせないよう、全然わからなかったにも関わらず頷いて興味を持って聞いているふりをしていた。
それ以来僕は「唯一の不思議なことを信じてくれる人」と認定されたようで、小出くんから色々な不思議なことを教えてもらった。
信じるかどうかは別にして、不思議なことに興味を持っているのは確かなので、だんだん日本語がうまくなるにつれ一緒に議論するようにもなった。
単語がたくさん続いてしまっているので、「、」を増やすとよいと思いましたが、いかがでしょうか。ご検討いただけますと幸いです。
> 前の返事もまだできていないのにいきなり感謝されて、今度は本当に何と返事すればいいかわからなくなった。
→前半と後半の対比がより明確になる気がする。
> それ以来僕は「唯一の不思議なことを信じてくれる人」と認定されたようで、小出くんから色々な不思議なことを教えてもらった。
→前半は従属節(というんでしたっけ?^^;)で、主となる部分は後半だという、文節と文節の関係がより明確になる気がする。
> 信じるかどうかは別にして、不思議なことに興味を持っているのは確かなので、だんだん日本語がうまくなるにつれ一緒に議論するようにもなった。
→実はこの文、私、最初読んだとき「信じるかどうかは別にして、不思議なことに、興味をもっているのは確かなので」というように読んでいました。で、「あれ?「何に興味を持ってるんだ?」と読み直して、「そうか!『不思議なことに気興味を持ってる』んだ!」と気づきました^^;
「不思議なことに」の前にテンがあるとそういう勘違いもなくなると思うので、あったほうがいいかなーと思いました。
でもどれもまったく個人的な意見です^^;単に好みの問題かも?