新しいメガネ
新しいメガネ
前川誠 作
「お似合いですよ」
「いやいや 見に来ただけですから」
「お客樣、視力どれくらいですか?」
「えっ 視力ですか?それはよくわかりませんけど、そんなに悪くないですよ。ただ 、カレンダ—が時たまよく見えないことがあるくらいで」
「そうですか?そうしましたらメガネを掛けられますと驚かれますよ。世の中が一変したって」
「へえ 世の中が一変するほど驚きますか」
「はい 勿論です。今までのお客樣の中には付き合っている彼氏と待ち合わせした時、遠くはなれた交差点で別の女性と別れる所を見つけただとか、部屋の家具と家具の隙間に五百円玉を見つけただとか、街ですれちがいざまに人の鼻毛が見えただとかいろいろあります。中には私の顔の毛穴が見えただとか言われた方もいらっしゃいましたよ」
「ハハハ そうですか。でも僕はそんなに驚かないでしよ。だって、本々そんなに視力悪くないですから」
「いえ とんでもありません。お客樣も必ず世の中が一変したと驚かれます」
「はぁ そうですか。必ず···ですか」
「はい 間ちがいません」
「じゃあ」
僕は 新しいメガネを 掛けた。すると、世の中が一変して驚いた。
「あっ 男だったんですか」
- 22
- 1
- 1
Journals Statistics
Latest entry
| QQについて (0) |
| 携带電話 (5) |
| あなたに (2) |
| 新しいメガネ (2) |
| お久しぶり (4) |
Latest comments
| Jan 13th QueenChine |
| Jan 13th 二三夏Fumika |
| Jan 13th QueenChine |
| Jan 13th katamondekudasai |
| Jan 01st 미스심♡ |
Entries by Month
| 2011 |
|---|
| - July (1) |
| 2010 |
| - January (1) |
| 2009 |
| - December (3) |

「はい 間ちがいません」→間違いありません。