ying's entry (51)
Good morning everyone. My name is Ying. I'm from America.
なんつった?イーン?
日本人かと思った。
日系じゃね?
I'd like to introduce myself but before I beg...
カエル探しをする友人がいる。
雨上がりの朝は家族の誰よりも早く起きるという。そっとベッドから抜け出して服を着替え、庭に出る。ゴム手袋をはめて長靴を履き、カエルレーダーを手にする。そして夜明けの淡い光の中でグルグルと歩き回って、探す。ひたすら探す。
水たまり...
「日本語のいいところ、知ってるかい?」
警察官は報告書を書く手を止めて顔を上げ、僕に尋ねた。白いヘルメットから、ごま塩の無精ひげの生えた頬がはみ出ていた。答えを求めていないような口ぶりなので、僕は首を傾げて見せた。
「日本語には、『言わぬが花』ていう言葉がある...
「もしもし?」
「僕だ」
考えてみれば、女の子に電話するのはそれが初めてだった。
「あっ、こんばんは。どうしたの?」
「ちょっと確認したいことがあるんで」
もともと電話はあまり好きではなかった。女の子と話すのも苦手。
「はい?」
...
私は、前田敦子さんの小学校時代の担任の先生と一緒に働いています。私と同じ歳の息子さんがいらっしゃるからか、いつもお菓子を下さったり、食事の心配をして下さったり、大変お世話になっております。その先生に、前田敦子さんが小学校2年生の時に書いた文章を見せてもらったことがあります...
誕生日プレゼントを開けたダンシャリの目には涙が光っている。テーブルに置かれた血色の蝋燭の淡い光でゆらゆらと。黒く塗られたブース席にはそれとカーテンの隙間から差し込むガス灯の光しか照明はない。零れ落ちそうな涙をダンシャリはパーカーの袖で拭い、深く息を吸う。そして、隣に座って...
「おっ、英語話せるんすか。なら話が早い。I'd like to talk to you about…」
「いや、あの、それが」
「…the changes that have recently been made to the gym area and the ...
ビエンチャンを流れるメコン川に夕陽が沈んでいく。冬だからか水が澄んでいてきれい。去年の今頃は、僕は向こう岸のタイにいたなと思い出しながら、川沿いの屋台でビールを飲んでいる。バンコクにある病院でほくろを取ってもらった。その焦げた臭いを思い出すと、思わず自分の顔に触れる。
...
Dec 16th 2011 14:17
2011年
8月、「朝飯前」のこと
太刀魚や小豆、黒酢などはアメリカの西部ではなかなか見つからないものです。その点、母の中華はとても「本場の味」とはいえないかもしれませんが、思うに、本場の味かどうかはどうでもいいことです。アメリカ人向けの中華の味でもなく、または本場中国の味でも...
Dec 15th 2011 13:38
2011年
1月、「アニメ化」のこと
1年以上前の自分の写真を見ると、「こんなにホクロあったんだ」と驚きます。特に悩んでいたわけではないのですが、顔のホクロを取ったことで意外と気持ちはすっきりしました。デスクトップのいらないアイコンを整理したような気分で余計に嬉しかったです。
...
ステージから降りると、「ほら!やればできんじゃねえか!」とニヤニヤしながらデイヴは言ってきた。そして僕の手からギターをもぎ取って、代わりにビールを握らせた。プラスチックコップに入った【ぬるい】ビールだった。
【1鈍い 2呪い 3温い 4憎い】
それをゆっくり...
アパートに帰り着いた時には、もう血は止まっていた。
両手で抱えて持って帰った食料品をバスタブに放り込んで蛇口を捻り、シャワーの水をかける。包装についた土などの汚れを洗い落とし、それから風呂釜のスイッチを入れる。ボッと火の点く音が聞こえてしばらくすると、シャワーの水は...
こんばんは。
yingと申します。ギター歴2年ぐらいの初心者です…って2年もすれば、もう初心者とは言えませんかね。友人のデイヴにギターを教えてもらっていて、彼にも自分にも約束したんです。30歳までには必ず一度はステージに上がると。
そんな感じで今の僕があり...
外は轟々と風が唸りをあげている。部屋が揺れているような気がする。それとも本当に揺れているのかな、そう思いながら窓の外を眺めている僕。横殴りの雨が吹きつけ、外の景色を真っ白に消している。何も放送されていないチャネルに現れる砂嵐みたいに。
という比喩を思いついた自分に...
出る杭は打たれる。
この表現を聞いたことがありますか。才能のある人、または自分の意見を表現したがる人は虐げられるという意味です。これは、日本では有名なことわざであり、日本人の内向き思考の原因でもあります。このことわざについては、いくつかの疑問があります。
...
お正月にプーケットに行った時に買ったビーチサンダル。別にデザインが気に入ったわけではなく、安いから買ったわけでもない。日本では僕のサイズの靴はあまりないから。これさえあれば、夏の暑い日でも快適にウォーキングをすることができると思い、街を闊歩している自分をイメージして買った...
お年寄りは朝が早い。
だが、今日の僕はもっと早い。となりの部屋から両親の寝息が聞こえる。父は、相変わらず、すごいイビキだ。自分もいびきをかくのかなと思いながら二人を起こさないように、僕は静かに着替えて外に出る。
砂漠といっても夜になるとかなり冷え込み、町を...
「Good morning everyone.」
やっぱ、女の子ばかり。
海外派遣生に選ばれた16名の中学生だ。その中に男子が一人もいない。それはそうだろう。
ゲスト・スピーカーも大学生くらいの若い女の子。彼女はつまらなさそうに頬杖をついて僕を見てい...
パパみたいにゲロっちゃえ。
そう思いながら、ブッシュ大統領をテレビで観ていたのを思い出す。彼が握手していた相手は、さっぱりとした顔の小泉首相だった。靖国神社を参拝するようなニンゲンなのだが、その独特な髪型とどことなくクールな雰囲気のせいで、なかなか嫌いにはなれなか...
洗面所の鏡に付けた歯ブラシホルダー。鏡の中の歯ブラシも合わせれば、四本ある。青とピンク二本ずつ。
歯を磨きながら、目を凝らして鏡の中を見つめる。彼女がなぜ僕のことを好きになってくれたのか、その答えが顔に書いてあるかのように。しかし、どこにもない。それに、もう一本の...